後悔だけでは前に進めない

今日はこの記事のご紹介

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この記事を読んでいて将棋界の事に詳しくないと記事を正しく理解できない箇所があるので説明します。

将棋界には「プロ棋士」と「女流棋士」というものがあります。

「プロ棋士」とは文字通り将棋の棋士として賞金を稼ぐ人ですが、「女流棋士」も同じようにタイトルや大会があり賞金を稼ぐことができます。

なぜ、「プロ棋士」と「女流棋士」を分ける必要があるのでしょうか。

 

まず「プロ棋士」になる条件ですが、通常だと奨励会という所に入り、所定の年齢までに4段になるとプロになると事ができます。そして「プロ棋士」には男女の区別なく挑戦する事ができますが、「プロ棋士」という制度ができてから現在まで女性で「プロ棋士」になれた人はいません。※奨励会で4段になれた女性が居ないという事ですね。

 

ですが、女性は「プロ棋士」になれなくても「女流棋士」という別のプロになる事ができます。※男性は「プロ棋士」になれなかったら「アマチュア」でしかありません^^;要するに女性にだけプロ棋士になれなくても受け皿が用意されているという事です。

 

その点を踏まえた上でこの記事を読むと香川さんは「女流アマ名人戦」でアマチュアで日本一になり「女流棋士」になる事にした。※アマチュア枠のある棋戦でベスト8などの成績を収めると女流棋士3級又は2級になる事ができる。

その後、女流プロとしての下積みが足りないと感じ奨励会に入るも、奨励会は天才の集まりであり、自分の実力不足を感じ1年半で辞めてしまう。

その半年後将棋の名門である立命館大学へ進学し「女流棋士」として復帰、という経歴の流れになっています。

 

今では皆から愛され「番長」と呼ばれるようにになった香川さんですが、かなりの負けず嫌いなんでしょうね。「女流アマ名人戦でアマチュア日本一から女流プロになったが下積みが必要だと感じて奨励会に入った」との事ですが、恐らく女性初の「女性棋士」を目指したんではないかなと思います。※個人的な見解です。

多分高みを目指していく人なんでしょうね。「奨励会には天才しかいないんです。」との言葉から奨励会ではかなりの挫折を味わったんだと思います。

 

~以下引用

「それまで大会で結果を残し、周囲から才能があると言われてきたこともあり、余計につらかったのだと思います。

その極端な振り幅を、当時の私は受け止めることができなかったんです。1年半で奨励会を退会し、将棋自体からも距離を置きました。将棋の駒を見ると涙が出てしまうような時期もありましたね。」

引用終わり~

 

今まで拠り所としてきた「将棋で頂点を目指す」というという、言わば自分の人生をかけて挑戦してきた価値観を手放さなければならない状況というのがあったのだと思います。

そんな香川さんも女流棋士として再起を果たします。普通の人なら腐って自暴自棄になることだってあるでしょうが、自分の中に将棋における自分の役割というものを探し出し精力的に活動されています。現在では会社経営などもされているようです。

 

この記事を読んで、どんな人でも人生の壁にぶち当たり、そこで苦しみながら自分なりの答えを出していくんだなという事、そしてその苦しみの中で自分が選択した決断が間違っていると感じても後悔の念に苛まれず自分の生きる道を模索する事の大切さみたいなものを感じました。

 

今日はこの辺で~バイバイ!